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LINEで結婚式の写真・動画はどれだけ劣化する?実ファイルで画質を比較しました

LINEのアイコンとHAREShareの新郎新婦アイコン

今回の検証では、LINEとHAREShareで同じ写真や動画をファイル共有して、どれだけ画質が劣化するのかを調査しました。結果は、LINEトークで共有した写真は約164万画素まで縮小されました。また、4K・約60fpsの高画質動画は720p・約30fpsへ変換されることがわかりました。HAREShareで同様の条件で実験をしたところ、アップロード後のファイルもアップロード前とSHA-256が一致し、画質劣化や情報損失がないことを確認できました。

LINEは、普段の写真をすぐ送るには便利です。しかし、結婚式の写真はスマートフォンで一度見るだけではありません。PCで拡大したり、SNSへ投稿したり、プリントして家族へ贈ったり、フォトアルバムにして何年も見返したりします。

そこで今回の記事はHAREShare運営チームが、

  • ①スマートフォン写真
  • ②プロが撮影した結婚式写真
  • ③4K・約60fpsのHDR動画

をLINEとHAREShareで実際に共有してみて、写真と動画が元ファイルと一致するのか、劣化が起きているのかを検証しています。

この実験ではファイル容量だけでなく、解像度、形式、フレームレート、HDR情報、EXIF、SHA-256まで確認しています。

LINE標準画質では3ファイルすべてが変換された

結果は下記のとおりでした。

検証素材送信前LINE標準画質で受け取り後
スマートフォン写真HEIC、3213 × 5712、約2.06MBJPEG、960 × 1706、約219KB
プロ撮影の結婚式写真JPEG、3333 × 5000、約6.58MBJPEG、1045 × 1567、約216KB
スマートフォン動画MOV、4K、約60fps、HLG HDR、約71.84MBMP4、720 × 1280、約30fps、約2.88MB

LINE版は、スマートフォンで通常表示するだけなら大きな違和感はありませんでした。しかしPCで表示し、細部を拡大すると、指輪の装飾や布地の質感がぼやけていることが分かりました。

スマートフォンで見るだけなら差に気づきにくい一方、結婚式写真を印刷・編集・長期保存する用途では、できるだけ元の画質を残したいところです。

HAREShareの別途検証では、スマートフォン写真、高解像度JPEG、4K動画のすべてが、ダウンロード後もアップロード前のオリジナルと完全に一致しました。

①スマートフォン写真は約2.06MBから約219KBになった

1枚目は、iPhone 16eで撮影したHEIC写真です。

比較項目元画像LINE版
形式HEICJPEG
解像度3213 × 5712960 × 1706
総画素数約1,835万画素約164万画素
容量2,061,597 bytes218,528 bytes
容量の減少率89.40%減

LINE版は、ファイル容量が元画像の約10.6%になり、総画素数は約91.1%減少しました。 また、ファイル形式もHEICからJPEGへ変わっています。

②プロ撮影の結婚式写真は、約6.58MBから約216KBになった

2枚目は、プロのカメラマンがミラーレスカメラで撮影し、JPEGへ書き出した3333 × 5000ピクセルの高画質写真です。
指輪の装飾やリングピローの布地など、細部の違いを確認しやすい写真を選びました。

比較項目元画像LINE版
形式JPEGJPEG
解像度3333 × 50001045 × 1567
総画素数約1667万画素約164万画素
容量6,575,030 bytes215,814 bytes
容量の減少率96.72%減

元からJPEG形式であっても、そのまま届いたわけではありません。
LINE版は約6.58MBから約216KBとなり、総画素数は約90.2%減少しました。

指輪と布地を同じ倍率で比較

結婚式の指輪と布地を、元画像とLINE標準画質で同じ範囲まで拡大した比較

左は送信前の元画像、右はLINE標準画質で受け取った画像です。
同じ範囲を同じ表示サイズにそろえ、補正は行っていません。

元の画像では指輪の小さな装飾や布地の織り目を確認できます。
LINEで共有後も構図や色は保たれていますが、拡大すると指輪の装飾や布地の織り目がぼやけています。

この差は、あとから一部分をトリミングしたい場合や、大きく印刷したい場合ほど影響します。送られてきた直後のスマートフォン表示だけで判断すると、失われた情報量に気づきにくい点に注意が必要です。

縦横比が違う写真も、どちらも約164万画素になった

今回の2枚は縦横比も元の解像度も異なります。それでも、LINEから保存したあとの総画素数はほぼ同じでした。

  • 960 × 1706 = 1,637,760画素
  • 1045 × 1567 = 1,637,515画素

この結果から、今回の送信条件では、単純に長辺を同じ長さへ固定するのではなく、総画素数が約164万画素になるよう縮小された可能性があります。

LINEは標準画質の具体的な上限値を公式には案内していません。したがって「LINEは常に約164万画素になる」という意味ではなく、今回の2ファイルから得られた実測上の傾向です。

③4K・約60fpsのHDR動画は、720p・約30fpsになった

最後は、iPhoneで撮影した約10.7秒の4K・約60fps動画です。

比較項目元動画LINE版
コンテナMOVMP4
映像コーデックHEVC Main 10H.264 High
表示解像度2160 × 3840720 × 1280
フレームレート約59.97fps約29.99fps
色・HDRHLG HDR、BT.2020BT.709
音声AACAAC
再生時間10.655秒10.672秒
容量71,842,387 bytes2,877,563 bytes

LINE版の容量は元動画の約4.0%となり、95.99%減少しました。
1フレームあたりの画素数は約88.9%減り、フレームレートも約半分です。

映像は、4K・HEVC Main 10・HLG HDRから、幅広い端末で再生しやすい720p・H.264・BT.709へ変換されていました。

写真の撮影情報も残らなかった

また、実験では画質だけではなくファイルに付随する撮影情報についても確認しました。
LINE版の写真2枚では、次の情報を確認できませんでした。

  • カメラメーカーと機種名
  • 元の撮影日時
  • EXIFバージョン

スマートフォン写真では「Apple」「iPhone 16e」、結婚式写真では「SONY」「ILCE-7RM5」が元ファイルに記録されていましたが、LINE版では確認できませんでした。ファイルの作成日時も、元の撮影日時ではなくダウンロードした日時になりました。

撮影日時を使って写真を時系列に整理したい場合や、あとから撮影条件を確認したい場合には、画質だけでなくメタデータの有無も重要です。

HAREShareでは、ダウンロード後も元ファイルと一致した

HAREShareでは、スマートフォン写真、高解像度JPEG、4K・約60fpsのHDR動画をアップロードし、個別にダウンロードして比較しました。高解像度JPEGは、LINEの見た目比較に掲載した結婚式写真とは別の検証素材です。

素材容量SHA-256バイト比較
スマートフォン写真2,061,597 bytes一致完全一致
高解像度JPEG24,967,291 bytes一致完全一致
4K・約60fps HDR動画71,842,387 bytes一致完全一致

SHA-256とは、ファイルのバイナリデータから計算する値です。データが少しでも変われば、通常はアップロード前とは異なる値になります。 今回の3件ではアップロード前とダウンロード後のSHA-256が一致し、さらにバイト単位の比較でも差がありませんでした。

つまり、解像度や見た目が同じというだけでなく、撮影情報を含む元ファイルがそのまま返ってきたことを確認できました。

HAREShareでは一覧表示を快適にするための表示用画像を別に扱いますが、利用者が保存するときはアップロードされたオリジナルファイルを取得できます。

LINEの「オリジナル」なら問題ない?

LINEには、写真を送るときに「オリジナル」を選ぶ方法があります。また、LINEアプリの「設定」から送信する写真の画質を変更できます。LINE公式ヘルプでも設定手順が案内されています。

ただし、結婚式でゲスト全員から写真を集める場合、全員が毎回「オリジナル」を選んでくれるとは限りません。普段どおり送信すれば、今回のように標準画質で届く可能性があります。

また、今回検証した動画の通常送信には、写真と同じ「オリジナル」指定を適用できません。ファイルとして送る方法はありますが、ゲスト全員へ通常とは異なる操作を案内する必要があります。

問題は、LINEで高画質な共有方法がまったくないことではありません。一生に一度の結婚式で、参加者全員に設定や特別な送り方を間違えず実行してもらう必要があることです。

結婚式では、画質を意識しなくてよい共有方法を選ぶ

LINEは、すでにつながっている家族や友人へ数枚の写真をすぐ見せる用途には便利です。一方で、結婚式の写真収集では、次のような使い方が想定されます。

  • ゲストが撮った写真を一か所へ集める
  • PCで選別・整理する
  • SNS投稿用にトリミングする
  • プリントして家族へ贈る
  • フォトアルバムとして長く残す
  • 動画編集の素材として使う

こうした用途では、最初に受け取るファイルの解像度や撮影情報が失われていると、あとから元へ戻せません。

ゲストが画質設定を確認しなくてもオリジナルを残せること、アプリのインストールや会員登録を求めず投稿できること、写真と動画を一か所へまとめられること。このような条件を満たす結婚式専用サービスを選ぶ方が、当日の思い出をそのまま受け取りやすくなります。

画質以外にも、投稿上限、ゲスト登録、公開範囲、利用期間などを含めて検討したい場合は、結婚式の写真共有サービスを選ぶときの確認ポイントも参考にしてください。

まとめ:スマホで見える画質だけで判断しない

今回の検証では、LINEの標準画質で通常送信した3ファイルすべてが変換されました。

  • 写真2枚は、縦横比が違っても約164万画素へ縮小された
  • スマートフォン写真は容量が89.40%減った
  • プロ撮影の結婚式写真は容量が96.72%減った
  • 4K・約60fpsのHDR動画は720p・約30fpsになった
  • 写真のカメラ情報や撮影日時を確認できなくなった
  • HAREShareの別途検証では、3ファイルとも元データと完全一致した

スマートフォンの画面で一度見るだけなら、LINE版でも十分に感じるかもしれません。しかし、結婚式写真は拡大、印刷、編集、家族へのプレゼントなど、式のあとにも何度も使われます。

一生に一度の写真を集めるなら、送る人が毎回画質設定を意識しなくても、オリジナルファイルを受け取れる方法を選ぶことをおすすめします。

まずは、お手元の写真・動画がどのように共有されるか確認してみてください。

検証した環境と方法

検証条件は次のとおりです。

項目条件
検証日2026年9月3日、結婚式写真のみ9月6日
送信端末iPhone 16e
OSiOS 26.6.1
LINEバージョン26.5.0
LINEの送信方法iPhone版LINEのトークへ写真・動画として送信
写真の画質設定標準
HAREShare通常のアップロード後、個別ダウンロード

ダウンロード後は、次の項目を確認しました。

  • ファイル形式と容量
  • 写真の縦横ピクセル数
  • 動画の解像度、再生時間、フレームレート
  • 動画・音声コーデック
  • HDRに関する色情報
  • カメラ機種や撮影日時などのメタデータ
  • SHA-256ハッシュ値とバイト単位の一致

LINEの「オリジナル」選択やファイル送信、LINEアルバムは今回の検証対象ではありません。LINEのトークへ、写真の画質設定を「標準」にして通常送信した場合の結果です。

検証結果を読む際の補足情報

  • 結果は2026年9月3日および9月6日時点、iPhone 16e、iOS 26.6.1、LINE 26.5.0で確認したものです。
  • LINEの写真設定は「標準」です。オリジナル画質、ファイル送信、LINEアルバムは比較していません。
  • 結婚式写真は、掲載許諾を得た写真を比較表示に使用しています。